木造住宅の構造と各部材


在来軸組工法 工務店の作る木造住宅の多くは、この工法です。日本独自のもので、柱と梁で骨格を作り、コンクリートの基礎に固定するという工法。職人さんの腕が求められ、設計の自由度も高い。
ツーバイフォー工法 北米生まれの住宅工法。あらかじめ用意されたパネルを組み合わせ、それを組み合わせをする比較的単純な施工方法。ただし、そのあとのリフォームが難しいので、将来のファミリーのプランをしっかりと決めてから設計することが重要になる。
鉄筋コンクリート工法(RC像) 鉄筋を網の目のように組まれ、型枠を立て内部にコンクリートを流し込んで作る工法。耐震性・耐久性に優れ、木材のように、腐朽したりシロアリの被害の心配がない。
プレハブ工法 ハウスメーカーの建物の多くで採用されている工法で、あらかじめ=「プレ」+工場で生産「ハブ」された、屋根や壁、床・キッチンやバスなどのユニットを組み立てするやり方で、より効率化を高めた工法です。
基礎(きそ) 文字通り、住まいを守る一番要となる部分、地面の湿気から木造の、建物の重量や建物の外からくわえられる力(風や地震など)を均一に地盤に伝えることで、建物を守る効果がある。
②床下換気口 木造住宅で床下の地面から出る湿気を排出するために、布基礎に設けられる換気口。5平方メートルごとに300平方cm以上の床下換気口を設置しなければならない。
③土台(どだい) コンクリート製の布基礎に水平に取り付ける木材。シロアリ防止や腐朽防止のため、防腐処理を行った木材を使用するのが望ましい。
④間柱(まばしら) 柱と柱の間に建てる仕上げ材の下地となる柱のこと。
⑤筋違(すじかい) 軸組み構造の架構の変形を抑えるために、斜めにわたす木材のこと。
⑥通し柱(とおしばしら) 1階から2階に突き抜ける柱。建物の四隅に配し、建物の構造上大切な柱のこと。
⑦管柱(くだばしら) 各階ごとの柱。1階、2階を貫く通し柱とは違い、1階は胴差しと土台、2階は軒桁と胴差しに接合している。
⑨小屋梁(こやはり) 木造住宅の多くは勾配屋根になります。その勾配を形成する構造・仕組みを「小屋組」といいます。和小屋では、水平材である「小屋梁」で、屋根の重量を支えています。
⑧窓台
サッシの枠は両側を壁の柱に、上部を「まぐさ」、下部を「窓台」という木軸にビスや釘で取り付けられています。
⑩窓まぐさ
⑪軒桁(のきげた) 2階の柱の上にかかげた横架材で、軒先がのっている。
⑫母屋(もや) 棟木に平行に打ち付けた垂木を支える横架材。
⑬棟木(むなぎ) 屋根の下、小屋組の最上部の横架材。屋根材を支える垂木がかかる部材。棟木の上辺を三角形に削ったものを「しのぎ」といいます。