昨今のDIYブーム。
DIYといえばペイントが欠かせません。
今回は、ホームセンターでの塗料の選び方についてご紹介します。
目次
塗料は「目的」で選ぶ
ホームセンターには、多くの塗料が陳列されています。
しかし、何も考えずに塗料を選んでしまうと、思ったような塗装が出来ません。まずは、用途や材質、塗る場所に絞って選ぶことが必要です。
販売されているペンキの容器のパッケージに書いてある内容を事前に知っておくことで、最適な塗料を選ぶことが出来るでしょう。
塗料容器に表示されている意味を理解する。
「水性塗料」と「油性塗料」の違い
塗料 | 溶剤 | 特長 |
水性塗料 | 水 | においが少なく、後片付けも水洗いが出来て、乾きも早く、乾いてしまえば、水に溶けることはありません。 |
油性塗料 | ペイントうすめ液 | 溶剤がシンナーなどの溶剤のため、においがきつく使用上でも人体への影響が大きいので、注意が必要です。しかし、耐久性の高さ、仕上げの美しさのメリットがあります。 |
塗料の内容は、樹脂、硬化剤、顔料などの固形物を、水またはシンナーなどのうすめ液などの溶剤で溶けています。その溶剤の種類によって、水性塗料や油性塗料といったものに分類されます。
水性・油性塗料の注意点
- 水性と油性でハケや筆など塗装する用品も違いがあるので注意しましょう。
- 溶剤を間違うと、塗料が分離したり凝固してしまうことがあるため、容器に記入してある溶剤を使用しましょう。
- 油性塗料に使われているうすめ液は揮発性が高いため、保管方法を間違うと蒸発して硬化してしまいます。
屋内の壁を塗る場合「水性用塗料」を選択する。
水性用塗料は、基本的に無害なもので作られているため、室内の壁紙や木材に塗装する際、安心して使用することが出来ます。また、水で洗い流せることが出来るため、修正や片付けが大変に楽になります。
油性塗料では、人体に有害な有機溶剤を使用しているため、換気に注意をしなければならず、室内向きとは言えません。また、可燃物のため、電気周りや作業中の火気にも注意が必要です。
記載してある用途で塗りたい場所や材質を確認する。
「室内壁」「木部用」「鉄部用」「コンクリート用」「防さび用」など、容器にはさまざまな用途に合わせた記載があります。実際は配合している樹脂などで判断しますが、記載された用途で判断して間違いはないでしょう。
塗料缶の記載名 | 意味 |
塗れる面積(㎡) | メーカによって表示方法は異なりますが、一缶当たりでどのくらいの面積を塗ることが出来るかを表しています。基準の値を守らず、より広い面積を塗ろうと欲張ってしまうと、塗料の厚みが薄くなり、耐久性や見た目(艶など)が悪くなってしまいます。 |
乾燥時間 | 塗料は塗装され、乾燥し硬化して初めて塗膜になります。つまり、塗膜にならないと塗料本来の性能は発揮できません。表示している乾燥時間を守ることがムラなく上手に塗装するコツになります。 |
うすめ液(希釈液) | 溶剤、塗料を薄め、潤滑を良くする液のことです。水性塗料は水道水で十分ですが、油性塗料は専用のうすめ液(シンナー等)になります。メーカーや塗料の種類によってうすめ液(シンナー)の種類が異なり、間違ったものを使用すると、凝固したり変化してしまうことがあるので注意が必要です。 |
希釈率 | 塗料を薄める溶剤(水やシンナー等)を混ぜる割合のことです。希釈率は各メーカーや塗料の種類によって異なります。 |
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