家を作る材料「木材」を知ろう。「種類」と「長所」と「短所」

日本では昔から木造建築が盛んにおこなわれてきました。それは、国内に樹木が豊富にあることと、高温多湿な日本において十分耐えられる建物が建てられることからだ。

有名な法隆寺は、建立されて既に1300年以上経過しているが、いまだに美しい姿を保っている。

木造建築での材料で使われる「木材」は、金属やコンクリートなどと比べると、弾力性をもち引っ張りに強く、熱や電気を通しにくい特性を持っている。また、湿度を調整する特性も持っているので、建築素材としてこれほど優秀なものはないといえる。

木材住宅に使用される木材の種類

針葉樹と広葉樹林

日本には様々な種類の樹木が存在します。その中で約20種類の針葉樹と約30種類の広葉樹が建築材料として使用されています。

針葉樹 スギ・ヒノキ・ヒバ・アカマツ・ツガなど
広葉樹 ケヤキ・クリ・ナラ・シオジなど

針葉樹の特徴

広葉樹と比べ材質が均一で柔らかく、それでいて曲がりが少なく、比較的軽量で加工が容易という特性があります。加工性もよいので、木造建築でもちいる柱や梁などの構造材におおく使われています。

広葉樹の特徴

材質(ナラ)

広葉樹は針葉樹と比べ、目が通ってないものが多く、硬くて重い特徴があります。木目は、柾目(まさめ)・杢目(もくめ)・板目(いため)に分類される。その独特な木目から、廊下の板や鴨居・家具などに使用されている

また、ヒバは腐朽やシロアリに強いという特徴があり、建物の土台として使用されてました。しかし、ヒバは貴重で高価なため、現在では、土台は薬剤で防腐・防蟻処理された木材が使用されている。

建築木材の長所と短所

木材の長所

軽い

木材の最大の長所は軽いこと。なんと石材やコンクリートの約4分の1、銅と比べると10分の1程度だ。例えば、コンクリートや石材と比べると同じ重さで見たときにはるかに硬く強く、その強さは鉄骨のような鋼材にも匹敵するのです。

粘り強い

木材は大変粘り強く丈夫な素材です。さまざまな自然環境にも対応し、台風や自然災害にも耐えうる能力を持っています。

加工しやすく見た目が美しい

木材はノコギリやヤスリなどで容易に加工することが出来ることです。また、木材の木目が美しい。

調湿機能がある

森で生きている樹木は常に多くの水分を含んでいます。建築木材として使用されるときには乾燥をさせてから使用するのですが、水分を完全に0にすることは難しく、常に家に使われている木材の中には水分が存在しています。この木材の水分量の比率を含水率とよんでいます。

家の空気中の水分の量によって、木材の含水率が変わるため、空気が乾燥すれば木材の中に含まれる水分が空気中に拡散され湿度が上がり、湿度が上がれば木材の中に水分が吸収されます。

木材の短所

湿度によって木材の形が変形してしまう

木材は乾燥すればするほど、木材の強度は上がります。しかし、その乾燥により収縮が起こり、そったりねじれたり割れるなどといった変形が起こります。木材は周囲の空気の状態によって乾燥や吸湿を行うため、つねに木材の形が変化します。そのことで壁紙や塗り壁がはがれたりひび割れを起こすことがあり、変形することを予測して施工することが大切になってきます。

腐りやすい

木材には腐朽菌(ふきゅう)という菌が生息しています。その菌によって木材は腐っていくといわれています。長く強度を保っていくには、腐朽菌を生息できなくすることが重要です。

家をシロアリや腐朽(ふきゅう)から守るには?

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