断熱性・気密性に優れた枠組壁工法(ツーバイフォー工法)

メリカから伝わった工法

日本で「ツーバイフォー工法(2×4)」という木造住宅工法は、19世紀に北米で生まれた構法をもとに日本向けにアレンジされて1974年に一般工法として認められ、枠組壁工法として技術基準が告示されました。「ツーバイフォー工法」と呼ばれているのは、断面が2×4インチの木材を主要な構造材とすることが多いのでそう名付けられました。

枠組壁工法で使用される製材

※未乾燥材(含水率が19%を超えるもの)

寸法型式 読み方 規定寸法(mm)
厚さ
104 ワンバイフォー 20 90
106 ワンバイシックス 20 143
203 ツーバイスリー 40 65
204 ツーバイフォー 40 90
205 ツーバイファイブ 40 117
206 ツーバイシックス 40 143
208 ツーバイエイト 40 190
210 ツーバイテン 40 241
212 ツーバイウェルブ 40 292
304 スリーバイフォー 65 90
306 スリーバイシックス 65 143
404 フォーバイフォー 90 90
406 フォーバイシックス 90 143
408 フォーバイエイト 90 190

ツーバイフォー工法では、2×4材以外にも、2×6や、2×8などが使用されています。

下から上に「箱」を作成していくのが基本

枠組壁工法(ツーバイフォー工法)の一般的な建て方は、コンクリート製の基礎の上に土台を固定、プラットフォームとよばれる1階の床をつくり、2×4の枠組み材を組む。

さらに、小さな断面の木材を多く配置し、合板と釘で張り固めて壁を作ります。4方の壁が出来たら、壁の上に、床パネルを載せて一体化させます。そのように、次の階も同様に4方に壁を作成し床パネルを載せるという風にできるので、大変作業性に優れています。

このツーバイフォー工法は、天井・床の2面と4方の壁で「箱」を作り上げられているので、大変剛性に優れ、断熱性・気密性を確保しやすい。また、耐火性の高い材料を使用することで、耐火性も高めることが出来ます。

ツーバイフォー工法の特長

単純な施工方法

枠組壁工法(ツーバイフォー工法)は、従来の在来軸組工法と比べると、木材の規格が明確で、種類が少なく、あらかじめ用意されたパネルを組み合わせ、それを釘で止めるだけなので、熟練した技術は必要ありません。また、単純な工法のため工期が短いのが特長の一つです。

日本のハウスメーカの多くが、この工法を取り入れられているのも、熟練を必要しない施工法と短い工期だからです。

ツーバイフォー工法の注意点

結露対策は重要

ツーバイフォー工法の長所でもあるのが、「気密性」ですが、その長所が弱点になることがあります。それは、その高い気密性のせいで、室内で発生した水蒸気が屋外に出られないということです。

いったん結露が発生すると、その水分は屋内に残ってしまい、建物に多く使用されている大量の木材や金物・釘が、その水分で腐食することになってしまいます。結露防止をするためには、基礎部分や屋根裏には必要な換気口を設けなければならない。また、木造部分とコンクリート部分の接合部には、防湿フィルムを施すことが重要になります。

リーフォームが出来ない!?

ツーバイフォー工法は、建物の荷重を壁で支える「壁式構造」です。壁と床がきっちり接合されて初めて剛性が強固になるので、壁に開口部を開けられないことや壁を撤去・作成をすることは、すなわち建物の剛性を落とすことになりかねません。ツーバイフォー工法の基本は「箱」なので、増改築は、箱単位でするしかないのです。

ツーバイフォー工法で家を建てるときは、将来的なファミリープランやライフプランをしっかりと話し合って設計をお願いしましょう。

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