バリアフリーとは?

バリアフリーとは、障害物「バリア」を取り除いて、自由「フリー」にすること。例えば、車いすで家の中を移動する際、玄関や部屋の入口の段差や階段などは大きな障害になります。その障害を取り除くことで、車いすでも楽に通れるようになる。

バリアフリーを考える。

誰のためのバリアフリーなのか?

バリアフリーと一言でいっても、何も「手すり」や「段差の解消」をするだけがバリアフリーという訳ではありません。

まず、「車いすで家の中を移動しやすい」「足腰が弱い家族が住みやすく」「障害がある人のために」など、誰のためのバリアフリーをするのかを考えることが必要です。

既に家族の中に対象とする家族がいてすぐにでもバリアフリーが必要なのか、将来、対象となる家族がいて、今は健康で必要ないが、数十年後に車いすや手すりが必要になるだろうと考えて、バリアフリーを考えるケースがあります。

バリアフリーのチェックポイント!

アプローチ

①階段はゆったりとした蹴り上げの高さにする。

②開き戸は車いすの移動を阻害するため、引き戸にする。

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③滑りにくい材質を使用する。

④夜間見やすいように手すり・足元を照らすようにライトアップする。

⑤車いす用のスロープを設ける。勾配は20~10%以下にする。

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ワンポイント☝
段差は転倒したり、車いすで移動するときの障害になる原因になります。しかし、欧米などとは違い、日本は、玄関で靴を脱ぐ習慣があるため、玄関に段差が必要になります。その段差に座って靴を履き脱ぐことができ、また埃やごみを室内に侵入することを防止することが出来ます。

玄関・玄関ホール

引き戸にレバーハンドルを取り付ける。

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玄関ドアや室内のドアを引き戸にすることで、車いすで開け閉めしやすくし、また回して開けるノブは力がない高齢者には開けづらいので、小さな力で開けることが出来る大きめのレバーハンドルを取り付けることで開け閉めしやすくできる。

①足元を明るくする。

②滑りにくい床材を使用する。

③段差の手前に低い式台を設置する。

④段差のある場所に手すりを設置する。

廊下

①車いすの移動やUターン、すれ違いを考えて廊下の幅を決める。

②段差は避ける。※どうしてもの時は、踏板を設ける。

③手すりを設置する。

※設置しない場所にも将来取付するかもしれない場所に下地補強しておく。


④曲がりがはげしい廊下や長すぎる廊下は避ける。

ワンポイント
車いすで廊下を移動する場合、最低でも廊下の幅は80~120cm必要になる。移動するだけなら車いすの幅より少し広ければ大丈夫だと思いがちだが、Uターンしたりすれ違ったりする場合を考えて最低でも使用する車いすの2倍以上の廊下の幅は必要になる。

リビング

①コンセントやスイッチの位置や高さに配慮する。

車いすを使用している人や背の低い高齢者が使用しやすいように、コンセントの位置を決定します。通常コンセントは床上15㎝に設置するが、車いすでは、その高さで使用するには使いにくいため、通常よりも高い位置に設置することにより、車いすに乗りながら使用することが出来る。また、しゃがまないで出来るため、腰の負担が少ない。

②部屋の温度を一定になるようにする。

廊下、お風呂・トイレ、玄関など、リビングと比べ、温度の変化が変化しやすい場所です。心臓が弱い高齢者にとってはその温度変化で、思わぬ事態に陥る事故に繋がります。特に、屋外に繋がる部分は暖かい空気や冷たい空気が出入りしやすいため、気密性を高め、また空調設備で1年中一定の温度になようになるようにします。

③明るい照明の設置・屋外からの光を取り入れる。

高齢者になると、外出も少なくなります。視力も衰えてくるため、気分も暗くなりがちになります。昼間は広く開口部をとりいれ、屋外の光を取り入れられるようにする。また、十分な明るさを確保できるような照明を設置する。

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