新築住宅を建てる際に、地鎮祭という儀式があります。そもそも、一生のうち新築を建てることなど、一部の人を除き、多くの人は1度きりだと思うので、地鎮祭の意味やその流れなど全く分からないという人がほとんどだと思います。
目次
そもそも地鎮祭って何?必要あるの?
地鎮祭とは、土木工事や建築工事の前に、土地の氏神を鎮め、許しを得ること。つまり、新しい家を建てる工事を始めるのにあたり、土地の守り神に工事の無事と土地・建物の安全を祈願する儀式のことです。
そもそも、「地鎮祭って必要なの?」と質問をよく聞くのですが、答えは、基本的に建主の自由です。してもしなくても特に問題はないといえます。
最近は、地鎮祭を行わないという人も増えてきたようですが、そもそも地鎮祭の意味は、先ほどの説明にあったように、土地神様に安全を祈願する儀式ですが、もう一つの意味は、工事に携わる人々(棟梁・工事責任者・設計者など)との顔合わせという意味があります。また、地鎮祭後、ご近所にあいさつ回りをすることによって、「これからよろしくお願いします。」と挨拶をするのです。
新築工事は長い人生の中で滅多にないことなので、一度経験するのも良いかもしれません。
地鎮祭をする前の準備
地鎮祭当日の服装
施主やその家族の格好は、基本的自由なもので大丈夫です。ラフな格好でも構いませんが、神聖な儀式になるので、できれば男性はスーツ、女性は派手すぎない程度のジャケットやシャツにスカートが無難でしょう。
節度のある格好なら、どんな服装でも問題ないので、あまりかしこまる必要はありません。
祭壇の準備しよう!!
※一般的には、施工業者や神主さんが用意しますので、事前に相談してみましょう。
①新築を建てる土地の周りの四方に竹を打ち込みます。
②テントを建てます。
③テント内にブルーシートを張り、盛り砂を作ります。
④三方に紅白幕を巻きます。※入り口は南側にするようにしましょう。
⑤祭壇の準備
基本的に祭壇は神主さんが準備します。事前に相談しておきましょう。
地鎮祭のお供え物
地鎮祭でのお供え物は施主が用意するものです。お供え物として一般的なものをご紹介します。
お供え物 | ||
お米 | お米は一合用意しましょう。前日に洗米し乾燥したものを使用します。 | |
お酒 | お酒は清酒を用意しましょう。1升ほどで十分です。 | |
お供物 | 海の幸 | 海の幸は、頭と尾がついた魚を用意します。一般的には鯛がおめでたいとされていますが、特にこだわる必要はないでしょう。また、その他にするめや昆布などの乾物も必要です。 |
山の幸 | 山の幸としては、りんごやみかんなどの果物でよいでしょう。 | |
野の幸 | 野の幸とは、地面の上の野菜(トマト・きゅうりなど)と地面の下の野菜(じゃがいも・大根など)の2種類以上が必要です。 | |
お塩 | 一合用意します。 | |
お水 | お水はペットボトルでもOKです。1合用意します。 |
地鎮祭にかかる費用
一般的には、神主さんへの御礼(初穂料)として、約1~3万円前後が必要です。ご祝儀用の熨斗袋を用意しましょう。熨斗紙には「玉串料」や「初穂料」と記入します。
その他には、お供え物に2万円ほどや、棟梁や関係者のお礼に約5千円~1万円ほどかかります。事前に施工業者と相談しておくとスムーズに行うことができます。また、テントなどの設営費は5万円ほどかかります。一般的には施工業者で用意するもので、建築の見積もりの中に祭事費として入っているので確認してみましょう。
地鎮祭当日の流れ
※式典の内容や順序は地域によって異なります。
地鎮祭の始まりを告げます。


施主が鍬(くわ)をもって砂を掘る所作を三回行う。その後施工者が鋤(すき)をもって砂をすくう所作を三回行う。
神官が神札や鏡、ガラス玉、硬貨などを埋める所作をする。

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